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炭素病ワクチンをつくり出すタバコ
炭素病は、グラム陽性桿菌の炭素菌(Bacillus anthracis)により引き起こされる細菌性の致死性感染症で、動物から人に感染する。米CDC(疾病管理予防センター)はその高い致死率や生物兵器に用いられる可能性から、炭素菌を疾病・バイオテロ要因リストにおいて、最優先で予防・対策に取り組むべきものであることを意味するカテゴリーAに分類している。ちなみにカテゴリーAには他に、ボツリヌス菌、ペスト、天然痘、野兎病、ウイルス性出血熱(エボラ出血熱など)が分類されている。

現在、炭素病のワクチンは炭素菌の培養上清からつくられている。しかしこうしてつくられるワクチンには、感染防御抗体(PA)や微量の致死因子、浮腫因子が毒素として含まれ、これが望ましくない副作用をもたらしうるという問題がある。

セントラルフロリダ大のVijay Koyaらは、遺伝子操作により、これらの毒素を含まない炭素病のワクチンをつくりだすタバコ(ナス科ニコチアナ属)を作ることに成功した。(ただし、このワクチンはまだ人では試されておらず、その有効性はマウスでのみ確認されている。)行われた遺伝子操作は、タバコの葉緑体のゲノムにワクチンの遺伝子を入れるというものである。タバコを選んだ理由は、それが多産で多年生植物であるからだという。
このタバコにより、毒素を含まないワクチンを安価で大量に生産することが可能となる。
彼らは炭素病のワクチンの他、1型糖尿病やC型肝炎、ペスト、コレラの治療薬をつくりだすタバコの研究に取り掛かっているという。

(Via GeekPress)

Reference:
ニュース記事
"New use for tobacco could save lives: researcher"(Yahoo!NEWS)


CDC:"Bioterrorism Agents/Diseases"

元論文
"Plant-Based Vaccine: Mice Immunized with Chloroplast-Derived Anthrax Protective Antigen Survive Anthrax LethalToxin Challenge"
Vijay Koya, Mahtab Moayeri, Stephen H. Leppla, and Henry Daniell
Infection and Immunity, December 2005, p. 8266-8274, Vol. 73, No. 12
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